アフリカの熱帯地方原産。毒矢の傷に対する解毒薬としてアロエの仲間が使用されている。ギリシア、ローマ時代から、アロエのジェルは傷薬として使用され、中世では下剤として好まれた。インドのアーユルヴェーダ医学では、冷やす性質をもった強壮薬として評価されている。
性質
葉: 苦味、熱、湿
ジェル: 塩味、苦味、冷、湿
成分
アントラキノン配糖体、樹脂、多糖類、ステロール、ゲロニン、クロモン
作用
下剤、胆汁分泌促進、創傷治癒、強壮、粘膜への刺激緩和、抗真菌、止血、鎮静、駆虫
注意
アントラキノン配糖体は、峻下(激しい下痢を起こす)作用が強いので、妊娠中に用いない。
葉を大量に用いると、嘔吐することがある。