抗酸化作用
古来より、防腐のために使用されてきました。酸化を抑制する働きが老化防止に役立ちます。メディカルハーブの中には、現在合成の酸化防止剤として使われているBHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ブチルヒドロキシトルエン)よりも効力が強いものもあります。
- ロスマリン酸(ペパーミント・ローズマリー)
生体防御機能の調節作用
私たちの体には、恒常性(ホメオスターシス)を維持する機能や、外敵の侵入を防ぐ機能が備わっています。
恒常性(ホメオスターシス)とは、体内の環境を常に同じ状態に保つように制御する機能で、神経系・内分泌系・免疫系という3つのネットワークによって体のバランスを取っています。
- 神経系: アピゲニン (ジャーマンカモミール=鎮静・鎮痙作用)
- 内分泌系: スクラレオール (クラリセージ=ホルモン分泌調整作用)
- 免疫系: 多糖類 (エキナセア=免疫賦活作用)
薬理作用
- 消炎作用(炎症を抑える作用)
- 鎮痛作用(痛みを抑える作用)
- 鎮痙作用(筋肉の緊張をやわらげる作用)
現在用いられている医薬品の中には、メディカルハーブに起源をもつものも多く見られますが、メディカルハーブが医薬品と違うのは、その成分全体が総合的な相乗効果を有するという点です。
- 酢酸ボルニル(バレリアン=鎮静・鎮痙作用)
- カフェイン(マテ=興奮・利尿作用)
抗菌・抗ウィルス作用
自らの身を守るために植物自体が持つ抗菌作用や抗ウィルス作用を有する成分は、感染防止に役立てることができます。
- シソ科タンニン(ペパーミント)
- 1.8.シネオール(ユーカリ)
栄養素の供給
人間が体の中で合成することができない 必須脂肪酸やビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源とすることができます。
- ビタミンC (ローズヒップ)
- 亜鉛 (マルベリー)
- ガンマリノレン酸 (イブニングプリムローズ)